特別養護老人ホームでは、介護職員初任者研修などの修了資格が必要な他に、必要になってくるスキルも沢山ある。
特別養護老人ホームの職員として採用され介護士になると、24時間体制で高齢者の介護をすることになる。そのため、私達が普段行っている日常生活を振り返ると、必要になってくるスキルが見えて来るのだ。
例えば私達は、朝起きたら着替えをして、顔を洗い、歯磨きをしてから髪型を整えたりする。介護士は、それらの生活動作が出来ない高齢者に対して介助を行うのが仕事だ。
片麻痺等があり、一人で着替えができない高齢者対しては着替えを手伝う介助を行う。歯磨きに関しては口腔ケアという名称で、歯ブラシを使って口腔ケアグッズを使って高齢者本人に変わって綺麗にしてあげるのだ。
自分で着替えをするのは非常に簡単だが、麻痺がある高齢者の衣服の着脱は思うように行かないことも多いので、介護士はそれらのスキルを身につけておこう。
その他に、ご飯時には食事介助、入浴介助や排泄介助がよくある業務として出てくる。特に入浴介助と排泄介助は不慣れだと時間がかかる事が多い介助のため、勉強や練習を積んでいくことが大切だ。
また、高齢者に直接介助を行う業務の他に、洗濯物を洗ったり、居室を綺麗に掃除したり、ベッドシーツや枕シーツを交換する仕事もある。高齢者の生活環境を良くするために必要な業務も多いのが特徴だ。
洗濯物を洗ったりする業務は、特別なスキルがいらないが、洗濯機で洗うと縮んでしまう衣類などもあるため、普段洗濯をしない方は生活全般に関する知識も勉強しておいたほうが良いだろう。