数多くの老人ホームが存在するが、その中でも公的な運営を行っているのが特別養護老人ホームである。ここは俗に特養とも呼ばれている場所で在宅が難しい方を対象にした施設だ。有料老人ホームといえば民間が運営する場所だが、そこに比べると比較的安価な金額で利用できるのがメリットである。そういう内容もあってか入居希望者がかなり多いことでも有名だ。
近年は入居要件が従来よりも厳しくなっているため、待機状況も各地域により変化しているといえるだろう。入居条件が設定されており要介護が必要な3以上で特例として1や2の方も対象だ。要介護1と2で在宅の介護が困難な認知症の方や単身世帯で同居家族が高齢もしくは病弱な家庭が対象である。また深刻な虐待を家族から受けている人も該当するので理解をしておくといいだろう。
タイプは従来型とユニット型を用意、前者は4人部屋構成で全体介護を行うのが特徴である。後者は2002年に制度化されたもので従来と違いすべて個室化を行っているのが特徴だ。
特別養護老人ホームは公的な施設なので介護保険が適用されるといったメリットが用意されている、このため民間の施設よりも安価に利用できるのである。月々の費用だが施設サービス費や住居費の他に食費や一般的な生活費で構成、さらに施設タイプで決まるといった内容だ。
住居人食費は世帯収入が関係しているので負担限度額が設定されている。一般的な介護の他にレクリエーションやイベントも行っているのが特徴だ。